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こくまくくぅがたべるもの

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喜元門 つくばサイエンス大通り店 今年のラーメンことはじめはこれじゃっ!

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こくまくくぅ「さ。着いたよ。」
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とんとん「われは初めて来ましたよぅ。」
たんたん「われは・・・・?」
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こくまくくぅ「ふふふ。わたしは・・・(われも2度目なのだ)まあ、入ろうかね。」
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こくまくくぅ「いつものように券を買って・・おや。ここは画像メニューが大きいぞ。」
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こくまくくぅ「限定は食べないのだがなんとなくこうなってしまった。」
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こくまくくぅ「ねこを見て・・・」
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こくまくくぅ「待つのだ。」
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とんとん「くくぅ様、何か抜けてますよぅ。」
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こくまくくぅ「ふふふ。もう頼んでおいたよ。」
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とんとん「さすがくくぅ様。安心して待てますよぅ。」

喜乃壷からの連食。素晴らしい年末年始のつながりですなあ。
もちろんいつも通りに混んではいたのだけれど、喜乃壷の祓い清められたような張りつめた静謐な空間から、こちらサイエンス大通り店へ来ると、一転、猥雑に賑わっているような喧噪の渦、という感じ。喜乃壷は、喜元門の奥の院か(笑)。こちらは本堂前の混雑した華やいだ騒々しさだ。
まあ、箱ものとかファミレスみたい、という紋切り型の冷やかし気味の言葉もあるが、確かに、というか、たぶん、常日頃思うことだけれど、一人でラーメン食べ歩きとかをしている人にとっては、大型店は、賑わいの喧噪の片端のカウンター席に寂しく追いやられるかのような地味で孤独な被害妄想に襲われて、なんとなく無意識にテーブル席が恨めしい、ということもあるのかもしれない。そのような記事もよく目にする。テーブルが開いていても座らせてくれない、とか。なので、独り者にとっては、狭い店やカウンターだけの店の方が、むしろ居心地よく気分は良好なのかもしれない。自分の天下、主役、だからだ。でも、広ーくて賑やかな店だと、脇役めいてきて、なんとなく面白くない、のかもね。などなど。
つい数日前も行ってきたのだけれど、最近東京へ行くと、コンビニに駐車場付きが増えている。以前は、ほとんどなく、なので、トイレにも困るので不便だと思っていたが、まあ、土地代が高いのでしょうがないのかなあ、と思っていた。しかし、現在第二世代のコンビニは、多かれ少なかれ駐車場を備え始めている。たぶん、もっと増えるだろう。端的に言って、その方が儲かる、ことが見えてきたからだろう。で、ラーメン店も、東京ではまず、駐車場はない。私は以前はチャリで東京全域を周っていたから、よく知っている。そんなの常識だ。ラーメン店なんてしがない商売だし、が、定説だ。しかし、昨今、ラーメン店は、しがない小さな商売ではないことがわかってきている。当たればかなり大きいことは、シロートでもわかる。なので、駐車場完備の方が儲かると踏めば、より大きく儲けたいと思えば、おそらく、今後、東京でも駐車場付きが増えるだろう。今や大きい商売だからだ。ラーメン店自体の企業化も主流だし。そうなれば、場末のしがない商売だけど、つまり、狭くて汚い店だけどうまい店がある、的な、文化風俗は、ある時代に特有のノスタルジックな光景として消えていく気もする。狭い店内で風変わりな店主さんと差し向かいでお話しするおもしろさ、とか、客席数が少ないが故の名物大行列、なんて、過去の遺物になりかねない。よくよく知っているが、例はいくらもあるが、カウンター席数席なんてざらにあり、数時間待ちの行列できるだろっ、ってところだ(稲荷(経堂)なんて、5人席位で、極太麺ゆで時間15分、だから、死ぬほど待たされた(笑)。)。でも、近所迷惑問題も生じている(六厘舎などそれが原因で閉店になった店もある。)し、客にも苦痛を強いる、などの問題を考えれば、それを解消する方向に向かうはずだ(とみ田などのチケット購入時の予定時間制)。
で、チェーン店などの大型店が悪く言われるとすれば、その理由の最大のものは、乱暴だが、端的に言って、まずい、ということだろう。ならば、うまければその問題は即座に解消するわけだ。店主や作り手の顔が見えない、個人のがんこ職人への神話的な憧れという安手の文学チックな思い込みを満たせない、などは慣れ程度のことだ。その方がむしろせいせいすることもある。スタッフの接客対応態度への不満記事は実に多いわけだから。
不可避的に時代の流れや要請でたまたま小さい商売だっただけのことなわけだし、大きい商売なら、うまくて快適便利、が当然、目指されるだろう。もはや、個人のしがない商売一点張りの時代でもないはずだ。それに、率直に言って、別に小規模にこだわることもないくらい、小さな個人店でうまいこと、だって、かなりまれなことで、たいていは、しょぼかったり、けっこうちゃらんぽらんだったり、なわけだしね。いずれにしても、単に、うまい店はうまい店なんだよ。
それに、小規模店での可能性は、さんざんやり尽くされてるから、もはやある程度出尽くしている。内容進化や新機軸の観点からしても、大規模店でこそやれる大規模化ならではの味わいの技術的達成にも期待や関心は集まってくる、きている、はずだ。
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醤油らーめん角 バラ炭火低温(予定チャーシュー品切れのため3種選択) 800円
これをぜひ、喜乃壷の支那蕎麦醤油とぜひ比較してほしい。
このような濃い醤油色のラーメンは、以前から喜元門で試行錯誤しているのは知っている。醤油ラーメンや、支那蕎麦醤油や、中華そば、などというネーミングで、で、昔ながらの中華そばのコンセプトを謳い、時折登場してくる。濃いめの、醤油の香りを利かせたもの、まあ、東京風のもの、をたびたび挑戦してきているが、ついに、の、真打感 あるなあ、これ。
こんな感じの濃い醤油の色と風味は、確かに東京によくあり、好きな人も多い気がするが、単に醤油が濃くてくどい風味なだけで、けっこううまくいっていないことも多い。やまぐち(高田馬場)なんかも、もろこれと似ている、鶏だし風味と醤油風味の合いまった風合い、あ、これこれの定番のうまさ、なんだけど、それをやまぐちはうまくやっているし、これも、ついにやりこなしているという感じ。それに、この極細麺のこりこりしたうまい食感で、こちらの方がスープとのベストマッチ感でうまいかも。しかし、驚きとともに比較すべきは、絶品である、喜乃壷の支那蕎麦醤油、だ。喜元門から分かれた喜乃壷がある意味喜元門らしくない独自性のスタイルを独走していたあの極細麺の支那蕎麦醤油に、いよいよ喜元門も手を染めたのかっ、の印象だ。こりゃあ、連食でいいものを食べた! 近年まれに見る興奮と満足感だ。醤油感もそうだが、このような極細麺食感は、喜元門にはないものだ。これは驚愕。なんだってやれちゃうのかっ! 東京風もついにものにしてしまったのか。
喜乃壷の支那蕎麦醤油とまったく同じではないが、かなりそっくりだ。鶏だしもきいていてうまいし、浮き油も良好だ。過不足がない。これは期間限定だから、まだ、レギュラーではないが、このインパクト、絶対にレギュラー化すべきだろう。ある意味では恐るべき新兵器過ぎるかも。喜乃壷の支那蕎麦醤油の大ファンだが、喜元門でも同じようなのを作ってほしいなあ。この懐の深さと言うのか、この出色の出来、恐るべきだなあ。今までで食べた鶏だし醤油ラーメンで一番好きかも、と一瞬思った。まさに年始を飾るにふさわしい一杯で、感激。やはり今後が期待できる店だ。
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芳醇煮干し 醤油 直火 800円
ひょっとして、この極細麺タイプは、上の限定だけか、と思ったら、なんと、これも、同じ細麺。こりこり感が素晴らしく、このスープにもあってうまい。煮干しスープの醤油ラーメンもやはり喜元門、という感じで、すごくうまい。こなれたうまさだなあ。十分すぎる馥郁とした味わいだ。たっぷりうまい煮干し。鰯煮干しより濃くて、鶏だしもブレンドしてあるのだろうか。風味が豊なのは、そしてうまみがみなぎっている感じなのはそのためなのか。水戸笠原店では、極煮干しというのもあったが、いろんな名前があり、味も微妙にいろいろなので、混乱するが、うまいので、まあ、うれしい混乱だ。
それにしても、極細麺でのこのゴージャスな煮干しスープ、衝撃的にうまい。数日前に食べたうしく店の細麺とはつまり通常の喜元門の細麺とは、全然違う感触のものだ。そういえば、本店の限定品のはるゆたかの細麺もしなやか極まりなくてうまかったけど、それとはまったく別の角度でこれはうまいなあ。こんな風に舌の肥えた大規模化、多店舗化が進行するなら、零細店でなくても一個構わない。
上のを食べても、これを食べても、喜元門のうまさの核は(角ではない)、香りにある。ラーメンの匂いがいい、のだ。それは独特で喜元門一流だ。大竹氏が腐心したのは、この風味の良さであることは間違いないだろう。すばらしい香りを獲得していて、それはいずれの品もそうだ。考えてみれば、各種だし風味はもちろん、魚粉、海老、台湾、などもそういうことだ。そうした風味ものの使い手なわけだけど、瞠目すべきは、一人で、このような独創的な多数メニューをこなしてきている点だ。いまでこそ、その亜流はあふれているが、まだ、何もないようなときに、このシステムすべてを発案し、やりこなしている力量はすごすぎる。一杯だってまともに作れない店主も多い中でだ。つけ麺もまぜ麺もやる。オール自家製で、しかも多種の、麺、スープ、チャーシュー、だ。すげえ。
しかし、この前身というべき店もある。小櫻(土浦)@メニュー写真をリンクしてありますのでご覧くださいませね^^だ。ざっくり小ぶりな喜元門くらいはやってのけている。それもかなり以前に、だ。バイタリティあふれるクリエーティブな店主さんの雰囲気も似ている。私は、大竹さんは絶対に小櫻インスパイアだろうと踏んでいる。なにしろ、あごだしも、海老もある。冴えのある独特の自家製麺の感じも似ている。小櫻が無くなったとき、もうこれでラーメン食べ歩きやめようかとマジで思った。それを引き留めているのが喜元門だ(半ば誇張してあります(笑)。)。いずれにしても、まあ、とにかくよく知っているが、まだ何もない時に、何もないこの茨城の地で、このシステムを立ち上げたのは天才的だ。それは小櫻にも言えるわけなんだけど、継承発展的に、それぞれ、一人で独創的に全部こなした偉業だ。
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特に店主さんの写真を撮りたいと思ったことも、また実際に撮ったこともない、のだけれど、今回は、無心にパパラッチしてしまった(笑)。たまたま、ちょうどカメラを手にしていたし、ちょうど目の前にあらわれたので、タイミングよく衝動的に撮影してしまいました。まあ、公人なのでいいのですよねえ? いつもはさほどどの店主さんにも被写体としての興味はないのだけれど、大竹氏は別格か。なんでだろう? 自分でも意外です(笑)。でも、あけましておめでとうございます、にふさわしいパワーをもらえたはず。
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とんとん「道路沿いの看板は橙色なんですよぅ。」
住所 茨城県つくば市上横場273-6
電話番号 029-836-6608
営業時間 11:30~14:30/17:30~22:00(金・土のみ〜22:30)
喫煙 不可
駐車場 あり
by kokumakuku | 2016-01-01 18:12 | 喜元門 つくばサイエンス通り店